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2000.10.11

王子バラック

王子バラック 80年代半ば頃まで、北区王子本町の王子第二小学校と中央工学校の間の谷に、あたかも終戦直後で時間が止まってしまったかのようなバラックが密集している地帯があった。この谷は京浜東北線沿いの崖線を横切ると一転してカマボコ状の丘になり、線路を横切って王子三丁目交差点まで続いており、もう一端は普通の道路になり、自衛隊の十条駐屯地へと続いていた。
 戦時中の地図で調べたところ、これは当時陸軍造兵厰(現自衛隊駐屯地)まで続いていた引込線の跡地であることが解った。恐らくは戦後のドサクサに家を建て、違法占拠であったため建て替えもままならずバラックのまま残った家々なのだろう。家こそバラックだが、住んでいる人々は特に貧しい様子ではなかった。
 なおこの廃線敷には最近道路が建設されたため、このバラック群は現存していない。ここに住んでいた人々は何処へいったのだろうか。この一画は西井一夫「昭和二十年東京地図」(ちくま文庫)の中でも紹介されている。

(写真は王子第二小学校横の橋上から見たところ。正面に建設中の東北新幹線の高架が見える)

10月 11, 2000 at 09:51 午後 ■北区, □東京軍都畫報 |

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