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2003.03.09

渋谷109下「玉久」その2

渋谷109下「玉久」 「…道玄坂下にはいまショッピングプラザ109のハーフミラーのビルが建っているが、そのわき腹のところに一軒玉久という木造平屋トタン張りの飲み屋がペッタリとひっついている。断固として立ち退きを拒絶したため、ビルがこの飲み屋分真ん中でへっこんでしまっている。」(「昭和二十年東京地図」

 古い店である。1950年代の火災保険地図にはすでに「玉久のみや」と記載があり、「ト.平」とトタン張り平屋の記号がつけられている。1979年周囲の店舗が建て変わり109が出現しても、その姿はほとんど変わらなかったのだろう。
 玉久の上空では109の壁面が玉久の敷地なりに凹み、黒いトタン張りの店から突きだした木が枝を張り、屋根を覆っていた。

 しかし23年の間109の壁面にその爪痕を残してきた玉久も、2002年ビルに建て替わった。壁面、高さ、外装材まで全て109に合わせ、現在ではあたかも109の一部のように見える。ここに至って109は漸く左右対称のファサードを得た。 

地図 渋谷109
▼参考資料
西井一夫・平嶋彰彦「昭和二十年東京地図」筑摩書房 1986.8.15
火災保険特殊地図 日本火保図株式会社195?年

3月 9, 2003 at 02:40 午前 ■渋谷区 |

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