高輪1丁目細街路
泉岳寺の門を入ると右手に高輪学園の正門があるが、高輪学園と泉岳寺の間に細い1本の道がはしっている。左手を泉岳寺の大谷石の塀、右手を高輪学園のフェンスに囲まれ、路面は敷石が敷いてあるこの道は山の手の寺町らしい風情を醸している。
この道の突き当たりを曲がると空間は劇的に変化する。高輪学園の校舎と運動場の間を進むことになるのだが、高輪学園の校舎側が高くなっているため擁壁が高くそびえ、右側は運動場の目隠しがあり、細い溝の中を進むような感覚だ。
さらにつきあたりを曲がり寺や木造の小さな民家の間を縫うように進む。私道であるのか路面は石張り、高輪の表通りとは違った路地裏の感覚が味わえる。やがて道は二本榎通りに出るが、空間の変化のほか民家の井戸など、見るべきものの多い道だ。【吉】