高輪の細長い階段
高輪はその裏側に数々の魅力を隠し持っているが、この階段はその最高峰と言えるだろう。
その階段へ続く道は二本榎通りから派生しているが、入り口が1mほどしかない。現在片側に建物がないため道があることが明瞭にわかるが、両側に建物があった頃には、この先に約100mにわたる一本道が続き、スペクタクルに満ちた空間が広がっていようとは誰も思わないだろう。
入り口から続く道は幅1mほど。現在片側の家はセットバックしているが、かつての狭さはいかばかりだったろうか。


やがて舗装は石張りになる。前方で道が途切れ、この先に坂があることを暗示する。

階段の上から覗き込むと長々と続く石段。

途中にいくつか踊り場があり、そこから道が派生している。背丈より高い擁壁に囲まれた空間は非常に気持ちいい。一本道なのだが立体的な迷路に迷い込んだような感覚だ。


派生してアパート入り口に至る階段も、手すりがなくてとってもスペクタクル。

足元を見ると階段の微妙な段差や石段に生えた苔、花崗岩の水準点などもあり趣を添えている。


上方を振り返ると、石積、ブロック、コンクリートが織りなす表情が美しい。

最下段から。「都市徘徊blog」によればかつては階段下にも木造家屋が集まっていたらしいが現在は墓園になって開けてしまっている。

全46段のスペクタクル。東京で一番面白い場所は青山でも新宿でもなくここだ。沿道の人がそこそこ利用しているため、開発によって道が失われるということはそうそうないだろうが、雰囲気が変わる前にぜひ行ってみることをお勧めする。場所はここ。【吉】
12月 31, 2009 at 09:18 午後 ■港区 | Permalink
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