北品川の古い民家の家並み
京急北品川駅から海岸通りに向け運河沿いに進む道沿いにその一角はある。 おそらくは昭和20〜30年代に建てられたとおぼしき木造住宅が集まる一角だ。道の中央には敷石が敷かれ、家のまわりの庭か路地かあいまいな空間には植栽や花が植えられている。使わなくなったコンクリート製の防火用水の桶が植木鉢として使われている。住宅として現役で、表札も出ており、写真を撮っている間にも生協のおにいちゃんが配達にきていた。
しかし一方で、一部の家にはアルミ製のベランダがついていたり、樋が外れていたりと、古い民家としての保存状態はそれほどよくないことも事実だ。この一角は品川区によって「しながわ百景」に選ばれているが、品川区から家の保存のための補助などはでているのだろうか。この家並みが住民が不便を忍びながら自らの負担だけで維持しているのだとすれば気の毒な話だ。【吉】