聖心女子学院裏謎の道
港区白金4丁目、区立朝日中学校のグラウンドと、幸福の科学・教祖殿の間から細い道が延びている。アスファルト舗装はされておらず、敷石が並ぶ道がグラウンド沿いに伸び、やがてそれは聖心女子学院とその向かいの高い擁壁に挟まれ、森に覆われた谷道になり、やがて敷石さえない土の道となり、行き止まりになって唐突に終わる。突き当たりにはフェンス越しに上りの階段が見えるが、フェンスには錠がかかっており階段を上ることはできない。その区間約200m。
高い擁壁沿いを森の中へ…
この道の中程には、三光坂上へ延びる道に繋がる階段があり、時折その階段を下りてきて中学校グラウンドの方へ抜ける人の姿を見かけるが、その階段より奥はどこへも繋がっておらず、道に面する家もなく、200m中奥の100mは事実上誰も利用しない。
三光坂から謎の道に下りる階段
訪れたのは折しも秋が深まる11月、地上には落ち葉が一面に積もり、ガサガサと枯れ葉の音を立てながら土の道を踏みしめるのは都心では滅多に味わえない感覚だ。
この奇妙な道の正体は東京の河川に詳しい「東京の水」によれば古川の支流で、聖心女子学院内にかつてあった池から伸び天現寺あたりで古川に合流していたようだ。途中2か所に都下水道局の管理用地である旨の立て札が立っている。
誰も利用しない奥の100mの区間には、一体年に何人の人が足を踏み入れるのだろうか。もし何かの事情で身を隠さなければならなくなった時、ここに隠れていれば恐らく見つかることはないだろう。
場所はここ【吉】