渋谷定点観測02-22 その8 宇田川町
035 東急ハンズ向かいの小階段
東急ハンズの前の道路は歩道と車道に段差があり、以前歩道から横断歩道に下りる小階段があった。ここもたまたま1985年頃の写真があったので並べて掲載しよう。 1985年の頃はコンクリートにガードレール、背後の渋谷区清掃事務所の壁もブロック塀だった。なおブロック塀の足元に見える石標には「陸軍用地」の表示がある。 2002年清掃事務所の建替えに伴いブロック塀はフェンスになった。写真には写っていないが陸軍用地の石標は敷地内に移設された。 2022年階段はなくなり、コンクリートの擁壁も緑化され、ガードレールもフェンスに変わった。階段がなくなったことで横断歩道の位置も変わっている。なおGoogleストリートビューで確認したところこの階段は2019年までは残っていたようだ。 |
036 井の頭通りから神南小への階段
井の頭通りと神南小学校がある小高い丘を結ぶ階段。 階段横の新東京ビルは2002年には「CISCO」「Manhattan Records」「hot wax」「Yellow Pop」等レコード屋の牙城だった。一部ではこの階段を「シスコ坂」と呼んでいた。と知ってたみたいに書いてるけど今回調べるまで正直知りませんでした。詳しくはこちらを(シブテナ「宇田川町で半世紀『シスコ坂』の生みの親 柳光商事 一柳弘子さん」)。「CISCO]は2007年、「Yellow Pop」は2011年に閉店し、2011年開店した「FACE RECORDS」が残っているもののカフェになっている店もあるようだ(シブヤ経済新聞「渋谷・シスコ坂に中古アナログレコード店『フェイスレコード』-同業店跡に移転」)。そのせいか外観も突き出し看板やテントがなくなりすっかり落ち着いている。階段下の木造家屋も2013年建て替えられてカフェ&ダイナー「FLAMINGO」になった(渋谷経済新聞「渋谷・宇田川町にカフェ&ダイナー『フラミンゴ』-LD&K新店」)。 新東京ビルの背後には2019年建て替えられた渋谷区役所と「パークコート渋谷ザタワー」が。 |
037 二・二六事件慰霊像
ここは全く変わっていない。むしろ「二・二六事件慰霊像」という木標の文字がくっきり新しくなっている。1965年この像を建立した「佛心会」がまだここを管理し続け、花を手向けているのだろうか。背後に2019年建て替えられた渋谷区役所。 |
038 安全菩薩
渋谷地方合同庁舎裏にある菩薩像。区役所周りの開発に伴いどうなるか気にしていたが無事であった。傍らの碑文には「安全菩薩 十九名の青年将校と玉井事務官の霊及び 一切の諸霊の冥福を祈り 庁舎及び職員(家族)の安全を祈願する 昭和五十七年七月十五日 東京法務局渋谷出張所長」とある。この文面が気にかかった方は過去の記事をお読みあれ(東京些末情報「渋谷安全菩薩:二・二六事件の怪談と法務局事務官の死」)。 背後に2019年建て替えられた渋谷区役所。 |
9月 26, 2022 at 12:00 午前 ■渋谷区渋谷定点観測02-22 | Permalink