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2004.11.02
コントの台詞で「狂う」はOK?
11月2日の「お笑い登龍門」(フジテレビ)でオンエアされたエレキコミックのコントの冒頭で、「狂ったように」「狂った」という台詞が登場した。
このコントは、職探しにきた今立が谷井扮するトンチンカンなハローワークの職員に翻弄されるというもの。
具体的には、「狂ったようにアーモンドを舐める、という仕事なんですよ」(谷井)、「ちょっとボクには狂ったことと舐めることの両立が…」(今立)「狂ったようにヴィックスベポラップを塗りたくるという仕事なんですよ」(谷井)という台詞だ。
「狂ったように○○する」という言い回し、まあ、日常会話では使っているような気がするが、テレビの中では「狂う」という表現はNGだったのでは?
確かに、行き過ぎた“言葉狩り”についての批判もある。
たとえば、不公平という意味の「片手落ち」は、手のない人への配慮として「片落ち」と言い換えているとか、目の見えない人への配慮として「盲判」(よく確かめもせずにいいかげんにハンコを押すこと)という言葉は使わないなどという話を聞く。しかし、これらの昔から使われていた言い回しを日本語から抹消してしまって良いのか、といった論議である。
だが、今回のエレキコミックのコントに登場した「狂ったように」「狂った」は、「精神に異常をきたした(人のような)」という意味でネガティブに使われていたように思う。常識で考えれば、障碍を持つ人やその家族に対する配慮に欠いた表現で、文脈から見てもコレちょっとマズイんじゃねえの?である。
これがフジテレビの方針なのか、深夜1時14分という夜中に放送された番組だからOKという確信犯的判断だったのか、はたまたフジテレビのうっかりミスだったのかはわからないが、別に「狂う」という台詞をわざわざ使わなくても構わないような流れだったんだよなあ。「大暴れしながらアーモンドを舐める」でも「ハイテンションでアーモンドを舐める」でも、幾らでも言い換えられるような気がする。
「いつもライブでやってるネタで言ってる台詞だからそのまんまでいいんじゃないかと思って」とか「ちっとも気がつかなかった」とか「いや〜、なんとなく?」みたいなテキトーな理由でオンエアしたのだったらガッカリだが、フジテレビが確固とした信念のもとにこの台詞をOKとしたなら話は別。もし、視聴者からの抗議を受けても簡単に謝罪などせず、きちんと局の方針を説明してもらいたい。っていうか、あっさり謝罪するんだったら、最初からこんな不用意な台詞をオンエアするなということだ。
ちなみに、番組によって波があるように見える谷井が最後までハイテンションを持続していて、コント自体はなかなか面白かったのだった。【み】
2004 11 02 02:52 AM [演芸/バラエティ] | 固定リンク
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